IT導入の方法、ITシステムにかかるお金について

IT活用

こんにちは。SEタケです。

最近は、個人から少人数でビジネスをする際には、無料または安価なツールを組み合わせるだけでもいろんなことができますよね。

gmailなどのメール、googleカレンダー、チャットワークなどチャットツール、タスク管理ツール、フォームもgoogleフォームなどで作成できます。WEBサイトも無料で作成できるサービスもありますし、メルマガも一定期間無料で利用できたりします。

いろんなツールを組み合わせて、少しでも低コストで効率化をしようとするのは当然のことですし、今はその方法で相当なことができるようになってきたと感じています。

とはいえ、ビジネスが大きくなってくると、ずっと寄せ集めのツールばかりでは難しくなってくるのではないかと思います。それぞれのツール間でデータを共有したい、より便利で効率的なシステムにしたい、お客様への利便性を向上したい、となったときに、どんな手段があるのか、どのくらいコストがかかるのか、気になるところではないでしょうか。

というわけで、そのあたりを纏めました。

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提供方法による違い

クラウドシステム/パッケージ

最初から完成されたシステムです。多くの企業でそれほど違いのない業務をサポートするシステムは、クラウドシステムやパッケージとして提供されています。

クラウドシステムは、WEBからブラウザで利用します。パッケージは、社内のPCなどにインストールして使います。

グループウエアや会計ソフトなどがよくありますね。製品によってそれぞれ特徴がありますので、業態に合ったものを選ぶことになります。

ただ、自社の業務に全くぴったりのものはないかもしれません。想定する業態で、一般的に効率的な業務フローを考えて作られていますので、むしろシステムに業務を合わせることで効率化ができるかもしれません。どうしても合わない場合は、カスタマイズできる場合もありますが、高額になります。

料金は月額利用料を支払うケースや買取りのケースなどあり、例えば買取の場合は数千円~数十万円と様々ですが、以降の方法よりは安くなります。ですので、まずはクラウドシステムやパッケージを中心に検討して、足りないところをどうするか、という感じがいいかもしれません。

スクラッチ開発

イチからプログラムを組んでシステム作成するパターンです。

コストは大抵、エンジニアの作業工数で算出されます。1人のエンジニアで1ヶ月かかる工数を1人月といいます。1人月は80万円~160万円程度です。(エンジニアの経験や役割によって金額は変わります)

それで、1人月でどのくらいのものができるかというと・・これは一概には言えませんが、ブラウザで使用するタイプのシステム(WEBシステム)で、2~4画面くらいでしょうか。要件を確認して、設計して、構築して、テストして、データベースや運用環境も用意する必要がありますので、それらの複雑さによって変わってきます。

前述のクラウドシステムやパッケージとは、全然価格がちがいますよね。クラウドシステムやパッケージは、作るのに1千万円かかっても1万円で千個売れば元がとれますから、多機能でも安くできます。スクラッチ開発は1社だけの為のオーダーメイドですので、高額になります。

また、運用開始後に何かトラブルがあった場合のメンテナンスも必要です。運用開始後もサポートしてくれる業者かどうかの見極めも大切ですし、社内にもシステムについてある程度わかる人がいたほうがいいでしょう。

ローコード開発

上記以外で最近注目されているのがこちらです。多くはクラウドで提供されていて、簡単にシステムを作成して運用できる仕組みになっています。

ドラッグアンドドロップなどでシンプルにシステムを作成できます。全く知識なしで作成できるわけではありませんが、スクラッチ開発よりは各段に簡単です。

できる機能に制約はあるものの、プログラムを組む必要がありませんので、簡単な開発や変更などは社内のメンバーで行うこともできます。開発等を外部委託する場合も数十万円から可能で、スクラッチ開発よりははるかに安価です。

また、運用コストもクラウドなら提供元がうまくやってくれますので、ほぼ月額使用料だけで済みます。

ただ、パッケージ製品等のような多くの機能を実現するには、それなりに費用や手間はかかります。ですので、最初は小さいシステムから初めて、使いながら徐々に付け足して大きくしていくのがいいでしょう。慣れてくればより良い設計もできるようになってきます。

また、殆どの場合、外部システムへの連携機能もありますので、他システムとつなげたり、足りないところはスクラッチ開発で補完することもできます。

システムは運用にもお金がかかる

システムは、導入して終わりではありません。使っているとトラブルもあります。

クラウドシステムやパッケージ、ローコード開発であれば、トラブル対応は提供元がうまいことやってくれますが、スクラッチ開発で作ったシステムの場合は、トラブル対応もできるようにしておかなければなりません。

運用にかかる将来のコストも含めて、検討したいところですね。

どの順番で検討すればいいか

検討する順番としては、まずは月額利用料のクラウドシステムで探してみて、なければパッケージ製品、それもなければローコード開発、どうしても足りないところだけスクラッチ開発、というのがいいのではないでしょうか。

グループウエアや会計システムなど、多くの企業で共通する業務のシステムは、クラウドシステムやパッケージでいろいろ見つかると思います。

お客様の利便性向上につながる取り組みなど、独自性があり、かつ変化していく業務のサポートは、ローコード開発でスピーディに構築し、柔軟に成長させていくのがよさそうです。

 

システム化って、何から手を付けていいのか、どれを選べばいいのか、わからないことも多いと思います。初めから広範囲なものを用意しても、意外と使えなくて無駄になることもあります。

システムは使ってなんぼ。必要なところから1つずつ導入して使っていけば、足りないところも見えてくるし、経験もたまっていきます。小さく始めて大きく育てていきましょう。

 

既存のシステムで適当なものがなく、システム開発を検討されている方、ローコード開発が気になった方は、以下の記事も参考にしてください。

これからのシステム開発はローコードをお勧めする理由

ローコード開発はkintoneがおすすめ、kintoneの特徴

 

適切なコストで効果的にIT導入ができるといいですね。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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