IT活用は何から始めればいい?攻めのITと守りのIT

IT活用

こんにちは。SEタケです。

IT活用って、何から手をつければいいんでしょうね。巷にはIT活用事例がたくさんありますが、比較的大きな企業の大規模なIT投資の話が多くて、個人や小さな企業に必要な情報は、なかなか見つからないように思います。

IT化を進めたいと思いながら、でも何をすれば効果が出るのか、確信が持てずに迷っておられるなら、この記事が役に立つかもしれません。

IT活用には、「攻めのIT」と「守りのIT」という考え方があります。「攻めのIT」は、製品・サービス強化や新しい価値を生み出すためのIT、「守りのIT」は、業務効率化やコスト削減のためのIT、というイメージでとらえていただけ頂けたらと思います。

どちらがより重要というわけではなく、両方重要なのですが、これからビジネスを拡大していこうというタイミングでは、まずは「攻めのIT」で収益化を進めてから、「守りのIT」でそれを効率的に、という流れがいいかもしれません。

もちろん、既にボトルネックとなっている業務がわかっていて、それを改善すれば大きく前進できるという場合は、「守りのIT」を優先にしたほうがいいでしょう。

「攻めのIT」「守りのIT」という切り口で、それぞれどんなことができそうか、考えていきます。

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攻めのIT

「攻めのIT」でGoogle検索すると、倉庫のオートメーション化とか、ロボットによる案内サービスとか、なんだか大きな話がたくさん出てきますが・・

そんな大層な話ではなくても、お客様への利便性の向上や、強みを生かした新しい価値の提供にITを使う、ということなら、小さなことでも何かできることがあるのではないでしょうか。

お客様への情報提供をより便利にするとか、製品をより早く確実に提供できるようにするとか、メンテナンスやサポートを充実するとか、今までの実績やデータを使って何か新しい価値を提供するとか・・

あなたのビジネスで、お客様に提供したい価値であったり、お客様に評価されていることは何でしょうか?その価値をより強化するようなアプローチでもいいかもしれませんね。

そういうように考えていくと、競争力や収益の強化につながりそうなアイデアが浮かんできませんか。

それらのアイデアで、どのくらい効果が見込めそうですか。金額にするといくらくらいの価値になりそうでしょうか。その範囲内で利益が出るように、投資額を決めて進めていくと、有意義なIT活用につながっていくかと思います。

守りのIT

「守りのIT」は、比較的イメージしやすいと思います。

既存業務で、ITで効率化できそうなところはないでしょうか。

よくあるツールとしては、会計システム、スケジュール共有、タスク管理、チャットツール、WEB会議、文書管理、などがあります。小売業なら在庫管理システム、製造業なら生産管理システムなどもありますね。

その他、関係者への定型通知を自動化するとか、書類を電子化して共有しやすくするとか、煩雑なエクセル管理をシステム化するとか、いろいろ考えつくかもしれません。

日々の業務の中で、頻繁に行う時間のかかる作業を省力化できれば、コスト削減になったり、大事な仕事に時間を使うことができるようになります。

その作業1回あたりの時間と発生頻度から、1ヶ月に何時間かかっているのか、IT化によってそれがどのくらい削減できるのか、コスト削減の効果とIT化のコストを比較して、進めていきましょう。

まとめ

「攻めのIT」「守りのIT」という切り口は、はっきり分かれているわけではありません。「守りのIT」で触れた在庫管理システムや生産管理システムも、考えようによっては「攻めのIT」になるかもしれません。

ただ、この2つの切り口で考えると、イメージしやすいのではないでしょうか。

他にも、経営資源である「人」「物」「金」「情報」の利用を効率化する、という切り口でもいいかもしれませんし、バリューチェーン分析で強みを強化するという考え方もあります。

IT活用といっても、大企業のようにあらゆる業務のIT化を行う必要はなく、ビジョンの実現や強みの強化につながるものを中心に、集中的に進めていくのがいいかと思います。

 

どのようなシステムを導入したいかイメージはできたけど、どんな方法があるのか、どのくらいコストがかかるのか気になっている方は、こちらもお読みください。

IT導入の方法、ITシステムにかかるお金について

 

IT活用で、あなたのビジネスが前進できることを願っています。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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