これからのシステム開発はローコードをお勧めする理由

IT活用

こんにちは。SEタケです。

IT化で何をするか決まったら、次はどのように実現するかですね。

今は、クラウドのサービスやパッケージで提供されている、既に出来上がったシステムがたくさんありますので、やりたいことと合っているのであれば、それらの中から選ぶのが断然おすすめです。多機能で、安いです。

特にクラウドのサービスは大変便利ですね。PCにインストールする必要もなく、インターネット環境があればすぐに使えますし、多くはスマホ対応もしています。料金形態も月額利用料を支払うタイプが多くて、初期コストもかかりません。

多くのビジネスで共通する業務をサポートするシステムは、クラウドやパッケージでたくさん見つかります。代表的なものは、会計システム、販売管理システム、在庫管理システム、生産管理システム、人事管理システム、グループウエアなどがあります。これら以外でも探してみると意外と見つかるかもしれません。

でも、その中で目的のものが見つからなかったとき、次に検討すべきなのは、ローコード開発ツールがいいと思います。ローコード開発ツールというのは、簡単にシステムを構築して運用できるツールです。多くはクラウドのサービスとして提供されています。

ローコード開発ツールの何がいいの?と思った方は、読んでいただけたらと思います。

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ローコード開発ツールをお勧めする理由

開発費が安くすむ

システム開発には、お金がかかります。本当にイチから作成するシステムは、数画面しかなくても100万円以上かかったりします。

開発費の殆どがエンジニアの人件費です。要件を整理して、設計して、プログラムして、テストして、使える環境を整えるまで、やることはたくさんあります。運用開始後に「あれどうなってたっけ?」とか、困らないように仕様を纏めたドキュメントやマニュアルも必要です。

その開発費が大幅に少なくて済みます。プログラムも不要な場合も多いですし、ローコード開発ツールの仕組みの中でルールに従って作成しますので、一定のパターンがあり、仕様やマニュアルも簡易になります。

金額としては、イチから作成する場合に比べて、5分の1以下になるのではないかと思います。

運用費が安く済む

システムは、運用にも意外とお金がかかります。

サーバPCを用意する場合はその費用がかかりますし、最近はクラウドやレンタルサーバーで環境を用意するのが一般的かと思いますが、その場合も月額使用料などはかかります。

何かトラブルがあったとき、原因を調べて復旧する必要がありますし、システムの数や利用者数が増えると、サーバを増強するなど対応が必要なこともあります。環境が壊れた場合に備えて、データを守ったり復旧できるようにしておくことも大切です。

何かあったときに慌ててどこかに依頼しても、すぐに対応はできませんので、社内に詳しい人を用意しておくなど、ある程度は運用体制を作っておく必要があります。

その点、ローコード開発ツールを利用すると、ツールによるトラブルは提供会社がしっかりと対応してくれますので、注力する範囲が少なくなり運用コストを抑えることができます。

すぐ使い始められる、追加や変更がしやすい

システム開発は、時間がかかります。

システム開発の失敗事例には、最初からいろいろ考えていろんな機能を詰め込んだシステムを作ってみたけど、使い勝手が悪くて結局使われなかった、というケースが結構あります。

また、システムの利用者は、慣れ親しんだ業務を変えるのに意外と苦労します。便利であっても、複雑なシステムは使ってもらうまでが大変です。定着せずに放置、ということもよくあります。

システムは「使ってなんぼ」です。

ローコード開発ツールは、システムの変更が比較的容易です。項目を追加したり、仕組みを後から付け足すようなことが簡単にできます。

ですので、最初は必要最低限のシステムを構築して、使いながら大きくしていくことができます。小さく始めて育てていく。もう少しこうだったらいいのにな、と思ったところは変えていく。そうやって使っているうちに使い方にも慣れてきますし、どんどん便利に使えるようになっていきます。

また、典型的な業務用には、システムのテンプレートが用意されてる場合も多く、参考にすることもできます。

デメリットは?

ローコード開発ツールは、イチからシステムを作る場合に比べて、制約はあります。ツールの仕組みに従うことになりますので、何でも自由にできるわけではありません。

ただ、これはメリットにもなります。作成したシステムの使い方は、ある一定のパターンに従ったものになりますので、一貫性があります。システムの数が増えても、使い方は似通ってきますので、全体として使いやすいものになりやすいです。

特に有名なローコード開発ツールの3選

では、ローコード開発ツールにはどのようなものがあるでしょうか。インターネットで検索するとたくさん見つかりますが、ここでは特に有名な3つを紹介します。

3つとも、利用料は1ユーザーごとの月額料金です。このユーザーというのは、利用する人の数という意味で、例えば従業員が10人いるとユーザー数は10人です。ユーザーそれぞれにIDとパスワードを設定します。人数分IDを用意するのは多いなーという場合は、役割毎にユーザーIDを作成して共有するという手もあります。

kintone

サイボウズ株式会社が提供するツールです。

シンプルな構成で、画面も見やすく、最もとっつきやすい印象です。

kintone単体では複雑なシステムは実現できませんが、APIやWebhookで他システムとの連携もでき、足りない機能はプラグイン(有料)がたくさん提供されています。最初は小さく始められて、工夫次第でいろいろできます。

また、様々な業務用にテンプレートがたくさん用意されており、参考にしながらシステムを作成することができます。

利用料も、1ユーザーあたり1500円と、最も安価です。(ただし、5ユーザーから契約可ですので、最低7500円はかかります。1ユーザーあたり780円のプランもありますが、APIやプラグインの利用ができません。)

PowerApps

マイクロソフトが提供しています。

kintoneほどシンプルではありませんが、より複雑なシステムを作成できます。ITエンジニアとはいいませんが、ある程度詳しい人がメンバーにいたほうがいいかもしれません。

SharePointなどOffice365の他のアプリと連携できますので、Office365を利用されている場合は、より便利に利用できます。

利用料は、1ユーザーあたり2170円、または1ユーザー1アプリごとに540円です。

Salesforce Lightning Platform

株式会社セールスフォース・ドットコムが提供しているツールです。

こちらも、kintoneほどシンプルではありませんが、より複雑なシステムを作成できます。ITエンジニアとはいいませんが、ある程度詳しい人がメンバーにいたほうがいいかもしれません。

同社が提供しているSalesforce CRM等を利用している場合は、連携できて便利になります。

利用料は、1ユーザーあたり3000円と12000円のプランがあります。

30日間の無料体験あり

紹介した3つのツールはいずれも30日間の無料体験ができます。システムの使い勝手は、カタログスペックだけでは判断が難しいです。実際に触ってみた印象というのは大切ですので、気になった場合は申し込んでみられてはと思います。

 

どのローコード開発ツールを選べばいいのか、迷っておられる方は、下記の記事も参考にしてください。

ローコード開発はkintoneがおすすめ、kintoneの特徴

 

外部業者にローコード開発を発注しようと考えている方は、こちらの記事も参考になるかと思います。

ITシステムの発注時、小規模でも伝えた方がいいこと

システムは機能があるだけではダメ、導入時に非機能要件を考慮すべき理由

 

効果的なシステム導入で、あなたのビジネスが加速することを願っています。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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